アルタソール

チリワインの歴史を塗り替える、まさに記念碑的な一本の登場です。
南米で最も権威あるワインガイド「デスコルチャドス」において、チリ史上初となる100点満点を獲得(2021VT)。この快挙を成し遂げたのは、IWC2023で「世界最高の赤ワイン醸造家」に輝いたラファエル・ウレホラ氏です。彼が手掛けることで、従来のパワフルなアイコンワインの概念は覆され、テロワールを表現したエレガントなワインへと昇華しました。
ワインの主体となるのは、アンデスの麓ピルケ地区で育つカベルネ・ソーヴィニヨン。これに、コルチャグア・ヴァレー産カルメネールのスパイシーな赤果実のニュアンスと、マウレ・ヴァレーの樹齢60年を超えるカリニャンの古木がもたらす複雑な骨格が加わります。
手摘みと二度の選果を経たブドウは、品種ごとに醸造された後、フレンチオーク樽で16ヶ月、さらに24ヶ月もの瓶内熟成を経て世に送り出されます。グラスからはラズベリーやカシス、黒鉛、タバコなどの香りが幾層にも重なり、口に含むと強くも熟したタンニンがワインに垂直的な骨格を与え、ジューシーな酸味と共に、非常に長くエレガントな余韻へと続きます。
2021VTは近年で最も優れたヴィンテージと評され、低収量が生んだ類まれな凝縮感、フレッシュさ、そしてエレガンスを兼ね備えています。わずか4,199本のみ生産された、希少な傑作です。