ヴィーニャ・ウンドラーガは1870年にフランシスコ・ウンドラーガがヨーロッパからブドウ苗を持ち帰ったことに始まります。1885年に「フンド・サンタ・アナ」として創業し、1891年にフランス人醸造家ムシュー・パコトーの指導で初収穫。1903年にはチリのワイナリーとして初めてアメリカに輸出を開始しました。1941年の年間3万本から1960年には40万ケースに拡大し、60カ国に輸出。1975年にスパークリングワインを生産、1997年には最新の醸造所を完成。2006年に太平洋ワイングループを設立し、900ヘクタール以上の自社畑を所有。2024年には「ウンドラーガ・ワイングループ」を結成し、歴史と革新を融合させ発展を続けています。

ウンドラーガはチリ国内の多様な地域に複数の畑を所有し、異なる気候や土壌条件から個性豊かなワインを生み出しています。代表的な畑はレイダ（200ha）、サンタ・アナ（46ha）、サン・カジェターノ（290ha）、カウケネス（388ha）です。自然環境や地域社会との調和を重視し、サステナビリティを活動の中心に据えています。国際的な気候変動団体IWCAのゴールドメンバーであり、チリのワイン業界団体Wines of Chileの認証を取得。さらに環境保護団体Fundación Reforestemosのパートナーとしても活動し、持続可能なワイン造りの未来を切り拓いています。

チーフワインメーカーのラファエル・ウレホラはヴィーニャ・ウンドラーガの醸造全体を統括し、「アルタソール」「トラマ」「ファウンダーズ・コレクション」「T.H.」などを手がけています。畑の選定から熟成方法まで現場主義を貫き、果実のフレッシュさと凝縮感を引き出し品種と気候の個性を尊重。2009年のT.H. ソーヴィニヨン・ブランは「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」国際トロフィー受賞。2017年にはティム・アトキン氏より「チリのワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、2023年にはIWCで「レッドワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。ウンドラーガは『Wine & Spirits』誌「世界トップ100ワイナリー」常連で、2016年には『Wine Enthusiast』で「ニュー・ワールド・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされています。